ご回答
睡眠時間1時間あたりの無呼吸と低呼吸の総数を無呼吸低呼吸指数(apnea hypopnea index: AHI)になります。AHIが5以上で症状がある場合や、AHIが5以上で症状がなくとも高血圧や糖尿病などがある場合は、睡眠時無呼吸症候群の診断となります。
精密検査(PSG検査)も自宅で可能になりました。
睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病の関係
糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、睡眠時無呼吸症候群と非常に密接な関わりがあります。
体重の増加が睡眠時無呼吸症候群の原因になる事もあれば、睡眠時無呼吸症候群を発症することで、血圧や血糖値を悪化させることもあります。
睡眠時無呼吸症候群を診断し、治療することは、糖尿病や高血圧などの生活習慣病のコントロールにも結び付くため、生活習慣病の専門治療を行う当院としても対応が必要であり、重要と考えています。
CPAPとは?使用するまでの流れ
気道が閉塞することでの無酸素状態が体に悪影響を及ぼすため、空気の圧力をかけ気道の閉塞を軽減していく方法がCPAP(Continuous Positive Airway Pressure)です。
具体的な治療方法は、睡眠中に主に鼻に圧力をかける装置を装着することになります。
CPAPを保険で使用するためには、下記の簡易検査または精密検査(当院はいずれも自宅でできる方法が可能です)で基準以上となることが必要です。
CPAPの適応であっても、適応とならなくとも、体重を減量することは生活習慣病のコントロールに有効であるため、当院は栄養の管理も含めて治療をご案内致します。またCPAP適応とならない方にも、提携医療機関での歯科診察が必要になりますが、マウスピースでの治療もご案内しております。
検査の流れ(下部) CPAPについて(下部)治療を開始するまでに必要な検査
STEP 1:簡易検査
検査施設外睡眠検査
アプノモニター
検査機器お届けから結果報告の流れ |
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機器取付箇所 | 指先、手首、胸部 |
測定期間 | 一晩 |
メーカー説明 | ウォッチパッド ユニファイド |
費用 | 3割負担で約2,700円 |
アプノモニター(簡易検査)の結果からの流れ
AHI 40以上 | CPAPへ |
AHI 40未満 | STEP2 精密検査(PSG)へ |
STEP 2:精密検査
非アテンドPSG
自宅PSG
(ポリソムノグラフィ)
検査機器お届けから結果報告の流れ |
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機器取付箇所 | 指先、手首、胸部、腹部、額、鼻、顎 |
測定期間 | 一晩 |
メーカー装着説明動画 | スリーププロファイラーPSG2 |
費用 | 3割負担で約11,250円 |
上記精密検査(PSG検査)も自宅で可能になりました。
ポリソムノグラフィ(PSG、精密検査)の結果からの流れ
AHI 20以上 | CPAPへ |
AHI 20未満 | その他の治療(マウスピース、減量、耳鼻科診察など) |
睡眠時無呼吸症候群の検査に関するQ&A
ご回答
5≦AHI<15は軽症、15≦AHI<30は中等症、30≦AHIは重症に分類されます。簡易検査でCPAPの適応となる状態はAHI 40以上となり、重症度分類とは差があります。またPSG検査でもCPAPの適応となる状態はAHI 20以上となります。
CPAP(持続陽圧呼吸療法)
保険適応のために必要な検査 | 簡易検査のAHI40以上 PSG(精密検査)のAHI20以上 |
CPAP単独での費用 | 3割負担で約4,000円/月 *他、診察料や採血等 |
メーカー説明動画 | フクダ電子(レスメド AirSense10 レスポンド) 帝人ファーマ(スリープメイト10) |
れいわ内科の睡眠時無呼吸症候群治療
当院は、生活習慣病を総合的に管理しており、睡眠時無呼吸症候群はその疾患の中の一つと捉えています。睡眠時無呼吸症候群を有する方が、他に高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満を有することは非常に多いため、当院ではそれらの疾患も一緒に管理を行います。
睡眠時無呼吸症候群を治療する保険の範囲内で、生活習慣病治療の追加費用もかからず一緒に治療を行えますので(採血や処方箋費を除く)、時間的にも費用的にも効率良く、生活習慣病全体をまとめて治療できるよう取り組んでおります。
CPAP Q&A
ご回答
必要な治療時間には個人差がありますが、眠気や覚醒時間の改善は4~6時間以上、高血圧などの改善には4時間以上を使用することが好ましいと考えられています。
ご回答
持ち運びが可能なCPAPの取り扱いも可能ですので、利用開始時にご相談致します。